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精液が出ていても不妊の原因となる病気とは?

男性不妊の原因に、射精ができなかったり勃起しないといったEDがありますが、精液を出せる男性でも不妊の原因であるケースがあります。

 

健全な精子が作られない症例

それは精子を作り出す機能に問題があることです。1回の射精で精子は数億も作られますが、99%は子宮の前で死滅して子宮の周辺まで残れるのは数百以下です。

よって精子が少なかったり運動能力が低かったりすると、子宮まで到達できずに受精しません。

例えば乏精子症は、精液の中に精子はいても数が少ないことで、妊娠を困難にさせています。基準より少し低いくらいならば、タイミング法が行われます。もっと少ない時は人工授精や顕微授精などで受精率をアップさせます。

精子の数は正常でも精子の運動率が悪い精子無力症も、人工授精や顕微授精を試します。最も症状が重いのが、精子が一匹も含まれていない無精子症です。

精巣や精巣上体に存在すれば顕微授精で治療することができます。このように精子に異常をもたらす原因はいくつかあります。

クラインフェルター症候群は、先天的に性染色体が異常を起こしており、ホルモンバランスが正常に保てません。正常に性機能を持っていても、十分に精子を作れません。

停留睾丸は、睾丸が陰嚢に降りてこない状態です。本来は胎児期にはお腹の中に睾丸がありますが、生まれる前には陰嚢に降りています。しかし停留睾丸では降りる途中で止まってしまい、片方もしくは両方が腹部や鼠径部にあります。

睾丸は熱に弱いので温度が高いお腹の位置にあると、精子を作る能力が低下します。

また成人男性はおたふく風邪にかかると、14%~35%の割合で睾丸炎を発症します。これによって不妊を引き起こしますが、完全に阻害するわけではないので、比較的治療がスムーズに進みます。

精索静脈瘤は、睾丸の後ろにある副睾丸から伸びた精管と血管を一つにまとめた束の精索に、こぶができることです。こぶが静脈をうっ血させることで、陰嚢の温度を上昇させ精子を破壊します。

 

生活習慣による悪影響

さらに病気以外でも精子に悪影響を与えるものがあります。それが飲酒と喫煙です。大量にお酒を飲むとアルコールが体内に留まり続け、精子が奇形になったりアルコールに酔って運動機能が低下したりします。

喫煙も精子の数を減らし、頭がないなどの奇形を引き起こします。特に喫煙は治療に成功して受精できても、胎児に悪影響を与えて流産や先天性奇形をもたらす恐れがあるので、妊娠を考えている人は禁煙したほうがよいでしょう。